住宅ローンにおいて
近年は50年ローンといった超長期ローンに対応する金融機関も増え
その利用者も増加傾向にあります
これまで一般的に35年ローンが多かったと思いますが
35年ローンよりも返済期間を長く設定し
毎月の返済額を抑えられる一方
長期間だからこそのリスクもあります
今回は50年ローンのメリットとデメリットに注目してみましょう
住宅金融支援機構が公表した調査によれば
返済期間を35年以上と設定しローンを組まれた方の割合は
2021年の8.6%から2024年には16%まで上昇してきています
住宅価格の高騰がかなり大きく影響しているのでしょう
これまで主流であった35年ローンでは
毎月の返済が厳しくなるため返済期間を延ばしてローンを組む…
世の中の状況からすればそうせざるを得ない事でしょう
50年ローンを利用する主なメリットを上げれば
➀毎月の返済額を抑えられること
②若くてもローンが組めること
③団体信用生命保険に長く加入できることでしょうか
➀の返済額については返済期間が長くなれば毎月の返済額を抑えられる
最もなお話しです
②の若くてもローンが組めるというのは…
例えば20代でまだ収入が安定していなかったり
就職して間もない状況…
つまりご年収がそれほど高くないケースでも
毎月の返済額が抑えられるため
収入に対する返済比率も抑えられローン審査に通りやすくなります
むしろ若者だからこそ選択できる返済期間と言えるでしょう
③の団体信用生命保険とは
住宅ローン契約者が保障期間内に死亡または高度障害になった場合に
残りのローン返済が免除される制度です
ご契約者に万一のことがあっても
残されたご遺族は住宅ローン返済義務を負いません
50年間長期の手厚い保障が続くことはご家族にとって大きな安心材料ですね
メリットを挙げるとイイ事ばかりのようにも思えますが…
デメリットも冷静に見極める必要があると思います
デメリットは完済年齢ですね
仮に25歳で50年ローンを組んだとしても完済時の年齢は75歳…
定年退職年齢が延びている世情はありますが
75歳まで住宅ローンが続くことは
よーく考えた方が宜しいかと思います
今と同じように気力体力ともバリバリ働けなくなる…
本当にその歳まで安定した給与を頂けるのか…
老後を豊かに過ごすためには老後資金も人生において大切な資金です
75歳まで返済が継続すれば必要な老後資金からの支出になるかもしれない…
団体信用生命保険の安心と相反して
老後資金の消費リスクを負うことになるかもしれません
もう一つのデメリットは
総返済額が増加する事でしょう
返済期間が長くなる分利息負担も増えます
35年ローンよりも高い金利が設定されていることも多い!
これから住宅ローンを組もうとお考えの時に
借入元金に対して支払う利息の総額はいくらになるのか…
それを見聞したらお気持ちが萎えてしまうかもしれませんが
見ておかなければならない現実です
このようなデメリットを十分考慮して返済年数を考えましょう
ご年齢に返済能力やご家族構成…
加入している生命保険に受け継ぐ資産…
建築しようとする住宅の性能もよくよく検討しなければなりませんね
ローン完済と同時に
建替えざるを得ない耐用年数の住宅を選択してしまうと…
ゾッとしませんか
このようにお客様のバックボーンや選択によっても
35年ローンが良いか50年ローンが良いかは人それぞれです
新築にせよ中古戸建にせよ
将来を予測して計画なさることが何よりも大切だと思います
先ずは資金計画をバッチリご家族内で練り上げてください
それだけしっかり出来ていれば住宅計画の半分は成功したと言えるでしょう
資金計画の立て方!
長年培ったノウハウでご教授させて頂きます
売却専用ホームページでもブログ更新しております